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子どもサバニ工房

- ​サバニについて -

サバニの歴史

 沖縄の伝統的な船であるサバニは1880年代ごろ、海人の町糸満で生まれ、アギヤー漁という追い込み漁などの近代漁業の中心で活躍してきた。戦後の食糧難で苦しい時代、糸満の人々の暮らしを支えてきたのもサバニだ。​

 そんなサバニは沖縄の日本復帰後、主にエンジンと繊維強化プラスチックの普及により、急速に姿を消した。サバニの需要が減ったことで、船を造る船大工のサバニ職人もその数を大幅に減らしていった。​

 最近では、世界中で伝統的な木造船の良さを改めて見直されている。サバニもそのひとつで、2000年に座間味島と那覇の間を走る「第1回サバニ帆漕レース」をきっかけにしてレース用や観光のレジャー用として注目されはじめている。

エークとは

 エークは、サバニを漕ぐために使うオールのことで、カヌーでいうところのパドルにあたる。エークは細長い形をしており、木で作られている。漁師は船の後ろに立ち、エークを使って進む方向を決める。​

 エークは、漕ぐときに水をかき分けやすい形になっており、真ん中の部分が高く、両端に行くほど低くなっていく山のような形をしている。この形のおかげで、漁師は楽に力を入れて漕ぐことができる。

ふんどぅとは

 サバニは本ハギ(糸満ハギ)と呼ばれる工法で、鉄くぎを使わずに2枚の板をつなぎ合わせている。この本ハギで重要なツールがふんどぅだ。2枚の板のつなぎ合わせる部分をふんどぅの形に削り、ハンマーなどで打ち込むことで板と板をしっかりとつなぎ合わせることができる。

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